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柴咲コウ、米国版“忠臣蔵”でハリウッドデビュー! キアヌ・リーブスの相手役に抜擢

 ハリウッドで日本の“忠臣蔵”が映画化される。キアヌ・リーブス主演のハリウッド超大作3Dファンタジー・アドベンチャー『47 RONIN』の製作発表記者会見が英ロンドンで現地時間28日に行われ、キアヌ、真田広之柴咲コウ浅野忠信菊地凛子、カール・エリク・リンシュ監督の6人が登壇した。同作は日本の“忠臣蔵”をモチーフにしたオリジナルストーリーで、真田が大石内蔵助、浅野が吉良上野介を演じる。キアヌ演じる主人公が心を寄せる浅野家の娘・ミカ役に抜擢された柴咲は、同作でハリウッドデビューを飾る。撮影は3月14日から始まり、ハンガリー、ロンドン、そして日本でも撮影が予定されている。

ハリウッドの超大作『47 RONIN』の製作発表記者会見に出席した(左から)菊地凛子、浅野忠信、真田広之、主演のキアヌ・リーブス、柴咲コウ、監督のカール・リンシュ 

ハリウッドの超大作『47 RONIN』の製作発表記者会見に出席した(左から)菊地凛子、浅野忠信、真田広之、主演のキアヌ・リーブス、柴咲コウ、監督のカール・リンシュ 

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 江戸時代から日本人に支持され、語り継がれてきた“忠臣蔵”の物語に着想を得た同作は、オリジナルキャラクターである日英混血のはぐれ者・カイ(キアヌ)が主人公。主君を殺して一族を追放した非情な吉良(浅野)に復讐を誓う、大石(真田)率いる47人の浪人たちに力を貸すことになったカイは、故郷に名誉を取り戻すため、数々の試練が待ち構える旅に出る。

 同作が長編映画初監督となるリンシュ監督はTVCM界出身で、リドリー・スコットの後継者と言われる期待の新鋭。北斎から宮崎駿まで、日本のさまざまなアートスタイルからヒントを得て、広大なロケーションや壮大な戦闘シーンを取り入れた全く新しい“忠臣蔵”の創作に意欲を燃やす。「愛と憎しみ、そして報復は世界中の人々が共感できるもの。日本で誰もが知っている物語だからこそ西洋から見た視点で新しいものが引き出せると感じている。今まで誰も見たことのない3Dファンタジーになるはずだ!」とリンシュ監督。

 この日の会見では、柴咲をはじめ日本人キャストたちがそれぞれ自分の役柄を英語で説明し、作品に対する意気込みをうかがわせた。特に、リンシュ監督から「オーディションの際にジャパニーズ・オードリーヘプバーンのようなスターの輝きを持っていた」と絶賛された柴咲は、「リハーサルが始まっていて、監督は私の感情を引き出してくれる信頼できる監督だと思っています。正直に、しっかりと役を演じていければと思います」と集中力を高めている。

 『ラスト サムライ』(2003年)でトム・クルーズと共演した真田は、ハリウッドの大物俳優との再タッグにやる気満々。「日本人にとって誰もが知っているこのような題材がハリウッド超大作としてどのように世界の人々に届いていくのかとても期待しています。カールはものすごい映像センスをもっている監督です。誰も見たことのない歴史を刻むすごい作品になるのではないかと思っています」と話した。

 浅野は『マイティ・ソー』(5月6日全米公開、日本では7月公開)に続くハリウッド作品。会見では「僕は浅野ですが、今回は浅野家の敵、吉良上野介の役を演じます。浅野家の先祖がやれといったような気がします」と笑いを取る余裕を見せ、「自分が子供の頃にワクワクして観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のユニバーサルの作品に出られて本当に嬉しい。自分の子供たちにもこの作品で僕が感じたようなワクワク感を持ってもらえたら」と語った。

 米アカデミー賞ノミネート歴のある菊地は、究極の権力を追い求める吉良から与えられた任務をこなす謎に満ちた女・ミヅキを演じる。「私の役は特殊で今まで演じたことがないような役でとても楽しみです。このような作品に出演することは非常に光栄です」と話していた。

 3D映画『47 RONIN』はユニバーサル・ピクチャーズ製作で、2012年冬の世界公開が決定している。

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